May 15, 2014

少数先鋭のかわいらしさ。




日曜日に、はじめて自分(と二人のお友達作家さん)だけでイベントに出て、
――・・・まぁ、毎度今までも思っていた事ですが、
ディスプレイの布をどうしよう、かわいいのかナチュラルか北欧風かどれだといいだろうとか
荷物をいかに軽量化していけるか考えつくしたりだとかブランドのイメージ作りにはやっぱSNSしたほうがいいんだろうかと悩んだりだとか、
なんとかかんとか思うけれどもとにかくもは、商品があっての話だな。と、他店さんの豊富な商品陳列を見ながら思うわけです。

そんなわけで、うちの(思い入れたっぷりながらも)少ないラインナップから、
唯一の委託店様だったLampさんち限定で置いてた、"miniガーランド"を
最後ですので、たっぷり語りたいと思います。(お店の方は18日までとなっております!)





イベントではお試しでという気持ちで売っているミニガーランドに、
もっとお店のイメージっぽい楽しい雰囲気を付け足したくて、リボンをそれぞれにトッピングしてます。

すべてのGarlandには名前をつけているのですが、
同じ名前がminiのラベルにも書いてあるので見て楽しんでみて欲しいなと思います。

因みに。
上から 『Paris-パリ-』、『きのこ狩り』、『ダーク』。

"パリ"と"きのこ"には、シルクリボンとAVRILの変わり糸を、
"ダーク"にも夏の変わり糸をりぼん結びにして、フェイクレザーのコードと
これまたシルクリボンに負けずお気に入りの、ミシンのラメ糸を結んでます。
―・・・このレザーコードの結び方って、自分で作ったのに毎度追加で作る度に分からなくなって、
自分の作った見本を前にしばらく静止状態に陥ってしまうのが儀式化。情けない・・・




去年の夏に、定番5タイプのGarlandに3タイプ新作を追加。
その時に、こちらのminiにも2タイプ新作から追加しましたが、配色はこのminiだけのオリジナルになっているんで、
自分でも見本を見比べないといけないややこしい仕様に。けど思い入れがその分、熱い2タイプとなってます。

上は『ビオラ』、下が『hirsitalo(ヒルシタロ) -冬小屋-』。
・・・だんだん配色数が増えてるのは、気のせいではありません。

ビオラは、とにかく紫のフェルトが綺麗な発色で買いこんでしまっていたので、使うっきゃない!と、
落ち着いたパープルテーマで臨んだのに結局派手好みの、蛍光黄色を挟んでしまっているというところが・・・逆にポイントです。

自分で染めた黄色いブークレと、廃番の毛糸を使っているので定番にこの先出来ないのが、作者としては寂しいところ。

ヒルシタロ*というおかしな響きは、もちろんフィンランド語です。
本当は、北欧の短い夏に遊ぶ山小屋をイメージソースにしたかったのですが、
このminiに取り掛かる頃には北欧だけでなく高知でも夏は終わっており、並べたフェルトの配色は自然と冬の様でした。
*厳密には、ログハウス的な意味らしいのですが

これまた廃番の夏糸と、トーションレースでナチュラル系っぽい、
かわいらしさが一番出ているタイプかもしれません。




ひとつひとつ作っている時の作業は、予想以上に切迫感があります。
なにせ手先が器用ではないので(えー)指先がつりそうになりながら、細いガーランドのヒモに繊細なシルクリボンをりぼん結びなんてやってるわけです。

皺になりやすい繊細な素材なので、ラッピングはさらに気を使ってピンセットを発明した人を心から尊敬しながら作業を終えます。




こんなに開けっぴろげで書いてしまっているのは、
たぶん自分はどちらかと言うと、出来あがった商品より、その過程や・・・―いやむしろ素材や質感の方に楽しさを感じて作っているタイプなので、
まだまだ語り尽くせないほど、特にGarlandはそれぞれの色のイメージだったり芯糸と上糸との相性の話などまったく尽きません。

そんなわけで、きょうも素材に埋もれてあーでもないこーでもないと気持ちだけ膨らませて、結局、商品数は増えないのです。

マイペースに、マニアックに。今日も作業を進めています。。。:)





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